デイジー

愛猫デイジーと暮らしています。児童文学を書いています。

Peace On Earth

翌日に手術を控えてベッドに寝ていたとき

一番最初に聴いた曲は、いきものがかり「SAKURA」でした。

日本人女性の、元気で、ちょっと古風で、きれいな日本語の歌。

聖恵ちゃん、大好き。

何かあるときに聴きたくなるのは

jammin’ Zebの「 You Raise Me Up」

「 Night And Day」「Scarborough Fair」「Save The Last Dance For Me」

この3曲を聴いたあとはランダムにします。

「Peace On Earth」が流れてきたとき、

すーっと胸にしみこんできました。

不思議です。この曲はjammin’ Zebの初期の曲で、唯一苦手な曲でした。

なぜ苦手なのかというと、やたら明るかったから。

日常の業をたくさん背負いこんでいるわたしには、まぶしい曲でした。

「水清ければ魚棲まず」「清濁併せ持つ」

重さや暗さも、人生を彩るものの一つだと思っていました。

 

 

手術までの5ヶ月間の通院中、お医者様や看護師さんを見ていて思ったのは、

「生きる」ということです。

病院の白い壁の濃淡にまで、死の影を感じてしまう中、

決して死に向かってはいけないのです。

「生きる」のです。

明日、全身麻酔で、お腹を開けて、臓器を取り出すのです。

「筋腫は軽いから」「ガンじゃなくて良かった」

そんなふうに言葉をかけてもらっても

手術の終わりから、退院するまで、

生と死の間を、

平均台のように細くて不安定な道を歩いているようなものです。

もしかしたら、何かの拍子に死のほうのおちてしまう可能性もあるのです。

そんな不安定な気持ちのときに、

決して、重さや暗さに向かわない「Peace On Earth」が流れてきました。

そういう存在は、あっていいんんだ。必要なんだ。

 

 

手術が終わり、動かない体の中で。

箸を持つこと。

水を飲むこと。

歩くこと。

たくさんの奇跡の中で生きていたのに、どうして感謝しなかったのだろう。

命のために、たくさんの人が働いているのに、どうして優しくできなかったのだろう。

たくさんの反省と、たくさんの感謝をこめて。

Peace On Earth

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