デイジー

猫のデイジーと暮らしています。

Premium Christmas

12月13日、サントリーホール

jammin'zeb Premium Christmasに行ってきました。

素晴らしい歌声と荘厳な雰囲気の中、

爆笑トークが炸裂。

あらためて、凄いグループだと思いました。

 

すべての曲が良かったです。

その中でも、選ぶなら。

 

「祈り雪」

「Hail Mary」

「Joyful Joyful」

「Caccini’s Ave Maria

「Peace On Earth」

「まつり(10周年記念オリジナル・ソング)」

 

CDで聴いていたり、コンサートで聴いたことのある曲があります。

それでも、どうしたのか、そのときに胸に響く曲があります。

「祈り雪」を、たくさんの人に聴いてほしいと思いました。

「Peace On Earth」も聴けてよかった。

「まつり」は、新しいjammin'zebの開拓でしょうか。

来年、新しいアルバムが発売されるとのこと。

楽しみです。

素敵なツリーがありました。

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12月13日の夜、大ホールでは

NHK交響楽団の定期公演が行われていました。

いつか、NHK交響楽団とjammin'zebの共演をみにきたいです。

 

 

 

 

市ヶ谷

総武線、市ヶ谷駅のホーム。

釣り堀に、たくさんの人がいました。

 

進学のために上京してきたとき、

故郷の駅のホームと、

それほどかわらないホームの大きさと古さに

少し安心しました。

乗降客の数は、だいぶ違いますけど。

 

今日は、千駄ヶ谷への用事でしたので

市ヶ谷は、乗り換え駅でした。

千駄ヶ谷の駅は改修中。

ハイテクな設備を要して生まれ変わるのでしょう。

昭和の面影と、平成のハイテクと、

混じり合う総武線。

 

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「スガンさんのやぎ」

 <ネタバレがあります>

 

「スガンさんのやぎ」は、やぎが大好きなスガンさんの、ブランケットという名前の女の子のやぎのお話です。

ブランケットは、小さな庭で、首輪をして生活をするのを徐々にいやがり、広々して、とびはねたらおもしろいだろうな、と山へ行きたがります。

山には狼がいるから行ってはいけないと、スガンさんは注意します。

スガンさんのすきを見て、山へ逃げ出すブランケット。

山は確かに気持ちが良く、もみの木やカモシカは、ブランケットをちやほやします。

山から、スガンさんの小さな庭をみて、わらいだし、えらくなったようなきになるブランケット。

夕方になり、スガンさんがブランケットを呼ぶラッパをふきます。

心細くなっても、小さな庭を思い出し、帰らないブランケット。

狼がきたら「つのでついてやりますよ」と、スガンさんに言ったとおり、一晩中、狼と戦い、朝まで戦い、そしてとうとう、草の上でうごかなくなります。

 

人の一生に例えられるお話です。

小さな庭で生きて行けば穏やかに暮らして行けます。自由に見える外の社会は大変な危険が待ち受けているという現実。

現代では、たとえ危険であってても、死んでしまっても、自分のしたいことをして生きたブランケットは仕合せなんじゃないか、と思う人もいるでしょう。

 

絵本として文を書かれた岸田衿子氏は、最後に、こう書かれています。

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「そうです。やぎは山へいきたかったのです。だから、おおかみにたべられました。おおかみは、とやぎをたべるのが、あたりまえなんですよ」と教えてくれます。

世の中には、あぶないところで助かる話のほうが多いかもしれません。でも、こうした自然の約束をたんたんと、教えてくれるのが、このお話です。

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この一文に衝撃を受けました。

児童文学を書き始めてから、絵本も読むようになりました。そうすると、現実にはありえないことがたくさん出てきます。

魚が空を飛んで、外の世界のことを知り、戻ってきて仲間の魚に話すとか、

ライオンが家の中で、一緒に暮らすとか、

猫の学校が、人間のようだったりとか。

そもそも猫に学校はありません。

 

夢を持つのは良いことです。

悲しいけれど、いつか夢は現実に変わるときがきます。

そのとき、子どもたちの心が耐えていけるように、子どもたちの心を鍛えてくれるような本があってもいいと思います。

書き手として、

そんな本を書けますか、と、ぽんっと問題を投げかけられたような気がしました。

 

 

 

アルフォンス・ドーデは1840年生まれのフランスの小説家です。「スガンさんのやぎ」は「風車小屋だより」の中に含まれる短編です。

偕成社より ぶん、きしだえりこさん、え・なかたにちえこさんの絵本となり出版されました。この絵本の絵に英文をつけた英文版が、1968年、オナーブック賞を受賞しました。

 

 

 

「ヒルクレストの娘たち」

ヒルクレストと呼ばれる家に住む、パーセル家の四人姉妹のお話です。

1巻は四女セーラ、2巻は長女フランセス

3巻は次女ジュリア、4巻は三女グウエン、

それぞれの視点から書かれています。

図書室の児童文学のコーナーにありました。

読書メーターでは、大人の方もたくさん読まれていました。

現在まで全4巻が出版されています。

 

 

5巻は大人になったセーラの視点から(アニーとの説も)

アニーは、パーセル家の姉妹より少し年上の

「大きくて有能な手を持った」女中ですが、姉妹たちを母親のように見守ります。

6巻はルーシーの視点で語られるとのこと。

ルーシーは、母親を失いパーセル家の姉妹の後見人となった牧師、マッケンジー氏の娘で、4巻までは、マッケンジー夫人(ルーシーの母親)の仕事を引き継ぐ地味な女性として書かれています。

4巻のあとがきでは、訳者の方が、

著者のルース・エルウィン ハリス氏から

「5巻を執筆中と嬉しい知らせが届いている」とありました。

5巻、6巻を待ち遠しく思いつつ

4巻を読み終えると、これで完結した印象もします。

なぜなら、セーラは姉たちの視点から見ても

美しく、文章の才能にあふれ、作家として成功するのを確信できます。

そればかりか、関わる人、周囲にいる人を元気づける能力を持っています。

人生のどんな困難にも、

たくましく清らかに立ち向かうだろうと想像ができるのです。

3人の姉たちのように。

3巻のジュリア、4巻のグウエンの感想は、

おとなしく控えめに見えた彼女たちにも希望や葛藤があったということです。

それは、傍目からはみえず、自ら発することのできない問題でした。

母親の仕事を受け継いだルーシーも、

希望や葛藤を持ちながらも、乗り越えて行くのではないかと想像できるのです。

 

 

ヒルクレストの娘たち」は、同じ出来事、同じ年代を四姉妹のそれぞれの視点で描くとう特殊なスタイルで書かれました。

姉妹たちの視点を追っていくことにより、人生の出来事に厚みが増していきます。

もしかしたら、です。

ヒルクレストの娘たち」の喜びや悩みは、読者にも投影されます。

5巻の成長したセーラに思いを馳せることで、

読者自らの未来にも、希望がみえてきます。

6巻のルーシーの希望や葛藤は、

読者の周囲にいる人々に思いを馳せることができます。

ルース・エルウィン ハリス氏は、本の中で完結するのではなく

読者の想像を豊かにし、読者の身の回りにいる人まで

主役にしてしまう魔法をかけたのではないでしょうか。